2009年09月

2009年09月09日

「第10回高齢者と中学生とのディベートによる異世代交流会」 報告

2009年9月6日(日)に香川ディベート普及会の主催で上記大会が行われました。(後援:高松市教育委員会・四国新聞社・読売新聞高松総局・毎日新聞高松支局)
先日の中四国大会の見学に来ていただいたご縁で、香川ディベート普及会の皆さまより大会にお招きいただきましたので、ETC割引に感謝しつつ、高松まで大会の見学に行ってまいりました。


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↑ 会場のアイパル高松です。高松市役所の目の前で、非常に分かりやすい場所にありました。
論題は今年のディベート甲子園と同じ、「日本はすべての乗用自動車を電気自動車に切り換えるべきである。是か非か」です。
都合により午前中の試合しか見学することが出来なかったのですが、非常に楽しく試合を見させていただきました。

第1試合の肯定側は高松市紫雲中学校のみなさんです。全員中学2年生の5人組です。吹奏楽部や合唱部、水泳部や卓球部など、それぞれふだんはさまざまなクラブで活躍している生徒さんたちでした。

否定側は高齢者Aチーム。66歳から94歳まで、平均年齢75歳の4人チームです。高齢者と呼ぶには失礼なくらい、皆さん若々しい方々でした。

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否定側質疑の様子です。
「乗用車よりバスやトラックのほうが排出ガスは深刻なのでは?」
「電池はどれくらい持つのか?」
「火力発電のコストは?」
など、さまざまな質問が中学生に投げかけられました。
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肯定側第2反駁の様子です。左から2番目のフローをとっている方が94歳の矢野会長です。お若いです!!

自分たちなりに調べ、考えてきたことを時間内に精一杯スピーチしようとする中学生と、この1ヶ月以上ていねいにリサーチして積み上げてきた証拠資料+これまでの人生経験をもとにしたスピーチをされた高齢者Aチームの皆さんの試合は、非常に盛り上がりました!
審判員のみなさんによるジャッジの時間を使って、司会の川西さんによるさまざまなインタビューもなされ、会場の雰囲気も非常にあたたまりました。

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試合は中学生の勝利でした。 ↑ 最後に色紙の交換がありました。
どちらの色紙もびっしりとお互いへのエールが記されておりました。

試合を見ていて感じたのは、大会を主催した高齢者の皆さまの、若者たちへの熱い思いです。
2026年といえば、今の中学生がちょうど働き盛りの30歳前後となります。そのとき君たちはどんな生き方を選ぶのか?電気自動車というテーマの後ろには、「環境」や「経済」、「外交」など、さまざまな大きなテーマが隠されています。
そのときに、決して他人任せではなく、自分たちが自発的に学び、考え、人の意見を聞き、さらに考え、そして動いていかなくては選ぶことは出来ません。(審判の方がおっしゃった「哲学を感じさせる議論」とはまさにそういうことだと思います)
そのための第一歩を踏み出すために、高齢者チームの皆さんがそっと中学生の背中を押してあげている、そんな印象を受けました。何て素敵な風景なんだろうと感動しました。
そんな試合に参加している中学生の皆さんがうらやましくもありました。

昼食をはさんで、午後からの第2試合は肯定側が高齢者Bチーム。平均年齢は73歳だそうです。一方の否定側は付属高松中学校。中1・2合同のチームとのことでした。試合を見ることが出来ず、残念でした!!

しかし、このように中学生と高齢者の皆さんがディベートという同じ土俵の上で、ともに戦う姿はとてもさわやかで清々しかったです。中学生の皆さんからも、高齢者の皆さんからも、多くの刺激をいただいて帰りました。
これからの中国(四国)地区の活動にも生かしていきたいと思います。
お招きいただき、ありがとうございました!

nadechugoku at 19:03|Permalink

2009年09月04日

香川でのディベート交流会のお知らせ

先日の中四国大会の観覧に来てくださいました、香川ディベート普及会の皆様と、香川の中学生たちによる大会が今週末開かれるそうです。

日時:9月6日(日)10:00〜
会場:アイパル高松

午前中に1試合、午後から1試合行われるそうです。
論題はディベート甲子園同様、「電気自動車」でいくとのことです。

見学に行く予定ですので、またこのブログでご報告しようと思います。お楽しみに!!

nadechugoku at 11:53|Permalink